STATEMENT
私は芸術を喪失させた地平で、自分の生を記録するように日々淡々と線を引き続けることで芸術作品を作ることそのものを否定するという絵画を制作しています。様々な表現手段がある現代において絵画を選び絵画を描いていること、絵画が絵画であることとはどういうことなのかを問うために、具体的なモチーフや物語性、画面上の主知主義的な操作を一切排除した絵画を描いています。現代においてはデジタルツールでの制作、VRでの仮想空間上への描画、AIに絵の制作の依頼ができる時代です。そのような時代の中において最もアナログな媒体である絵画を選んで制作している私は、絵画が絵画であることに対しての批評的な視座を持つ必要があると考えました。自分の内面的な世界や感情を表現することが絵画に対する批評性を獲得することにつながらないと考えた私は、主知主義的な操作を排除したミニマルな動作を反復していくだけの絵画を描こうと思い立ち、今の作品の形に繋がっていきました。
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